ピアノのオーバーホール(大きな修理)について
ピアノは寿命が長く、古いものでも消耗部品の交換や塗装を施せば、音も外見も新品同様、またはそれ以上によみがえります。かえって古いピアノは今の新品のピアノよりも良い材料を使っていることが多く、音も耐久性も新品より優れているものがたくさんあります。 古いから新品に買い換えなきゃ・・・と思う前に、ぜひお手持ちのピアノの価値を再確認してみてください。思い出のピアノを処分するより、直してあげてまた新たな音楽の思い出を一緒につくっていってください。 修理の費用は、実施する作業箇所や使用する部品によって変わりますから、お気軽に無料のお見積もりをお申し付けください。
♪ハンマー交換・ファイリング ピアノの弦を直接たたいているハンマーは、ピアノの内部の消耗部品の代表です。軽度の消耗ならばファイリング(フェルトでできているハンマーの表面を削って正常な形に整えること。調律・修理のページを参照)などで調整できますが、長年使って消耗したハンマーはハンマーの先端に弦の溝がついてへこんできて、音質が極度に硬くなったり音量を十分に出せなくなってきます。 ハンマーを新品に交換すると、音に厚みと深みが増し、芯のある華やかな音になります。
♪弦の張替え ギターやバイオリンの弦と同じで、ピアノの弦にも寿命があります。30年くらい経って金属疲労してきた弦は、音量が低下し十分鳴らなくなってきます。高音弦からだんだん伸びがなくなり、鍵盤を押さえたままにして音を伸ばしていてもすぐに減衰して消えてしまうようになります。最高音部の音の減衰が早くなったら弦の寿命です。 弦を新品に換えると、音量もよみがえりよく伸びるようになり、楽器全体がよく鳴るようになります。
♪ダンパーフェルト貼り換え 鍵盤から指を離したときに音がパッと止まるのは、弦を押さえてミュートしているダンパーといわれるフェルトのおかげです。このフェルトがへたってくると、音がすっきり止まらなかったり残響音がが出たりします。フェルトを新品に貼り換えると手を離すと同時に瞬時に音が消え、濁りのないすっきりした音になります。